熱砂の隼
Shaheenシャヒーン
- 格闘スタイル
- 軍隊式格闘術
- 国籍
- サウジアラビア
- 誕生日
- 11月19日
民間軍事会社に勤めながら、親友の不審な死について調査していたシャヒーン。
彼はG社中東支部の幹部との"穏便な交渉"を通じ、黒幕が三島一八であることを聞き出すことに成功する。
――シャヒーンが家族を失った13年前のあの日、スークで同じ年頃の少年・サリームを暗殺者から助けたのは運命だったのかもしれない。
それは父から叩きこまれた"人を殺すための技"が、初めて人を救った瞬間であった。
「君はその技で、人々を守れる盾になるべきだ」
そう言ってサリームはシャヒーンの手を取り、護衛という名目で家へと招き入れた。
サリームの家は地域で随一の名家であり、嫡男を救ったシャヒーンに対する援助を惜しまなかった。
才知に富むサリームと、武芸に秀でたシャヒーン。二人は互いに尊敬しながら育ち、それぞれの道を歩むことになる。
サリームは石油関連企業のトップとして、シャヒーンは軍事のスペシャリストとして。
道は違っても、人々の富と誇りを守るという志を、共に歩んでゆける……はずだった。
――故郷に戻り、G社幹部から聞き届けた"懺悔"について、サリームの親族に報告を終えたシャヒーン。
その翌日、帰路につこうとするシャヒーンのもとにサリームの弟・ザリーフが現れる。
「兄さんの志を継いで欲しい」そう言ってザリーフはシャヒーンに一振りの剣を託す。それはサリームが常に携えていた宝剣であった。
シャヒーンは形見の剣を抜き放ち、磨かれた刃を見つめながら誓う。決してこれ以上、G社の横暴を許しはしないと。